いきなり現れた左ウィングが現地で話題に。低迷する名門に希望を与える存在。
ハンブルガーSV(HSV)の2軍に所属するFW伊藤達哉は9月30日に行われたブンデスリーガ第7節ブレーメン戦で、キャリアで初めてトップチームの試合に先発出場を果たしている。このダービーはスコアレスドローに終わるも、突然にHSV下部組織から現れた20歳の若手は“勝者”としてピッチを退いたと言えるだろう。
第5節ボルシア・ドルトムント戦からトップチームでメンバーに加えられている伊藤は、前節レヴァークーゼン戦で終盤に途中出場して1部デビューを飾っている。そして、ブレーメンとの“ノルトダービー”(“北のダービー”)には主将を務める日本代表DF酒井高徳とともにスタメンとして臨むと、左サイドで堂々と仕掛けるプレーはすぐさま観客を魅了した。
この一戦で伊藤は52分までプレー。ふくらはぎが両方ともつったため、悔しがりながらもベンチに下がった。しかしその際、HSVの本拠地、フォルクスパーク・シュタディオンの観衆は立ち上がり、大きな拍手を送っている。試合後にはマルクス・ギスドル監督も「イトウは我々のプレーを信じられないほど活性化した。この試合でファンのお気に入りの選手にもなったようだね」と称賛の言葉を口にしている。
またその上々のパフォーマンスを受けたドイツ紙『ビルト』は「HSVの未来となる3人」の一人として特に伊藤について紹介。HSVは2014年にドバイで開催された“アル・アイン・カップ”でMVPに選ばれた当時柏レイソルユース所属の伊藤に注目し、獲得に乗り出したと伝えている。同紙によると、マンチェスター・シティやインテルも同選手に目をつけていたという。「ヨーロッパに行くことが夢で、トライアルを2度ほど受けました」と話す伊藤だが、最終的には2015年HSVのU-19チームを新天地に選択したとのこと。
伊藤はまたドイツでの初シーズンはひざに重傷を負い、ドイツ語の習得に専念したことも明かしている。そして、ケガを乗り越えた伊藤は今シーズンドイツ4部に相当するレギオナルリーガを戦うHSVの2軍でPKを3度獲得するなどチームの得点の半数近くに絡む活躍を見せ、その才能が開花。下部リーグでは「伊藤を1対1で止めることはもはや不可能となっている」と報じる『ビルト』だが、ブレーメン戦でも両チーム最多のファウルを受けたことを指摘している。
なお同胞の酒井は、後輩のプレーについて「とても上手くやってくれましたね。勇気を持ってクオリティーを見せてくれました」とコメント。「彼のことをすごく誇りに思いますし、ブンデスリーガでやっていけるとも信じています」と初先発のパフォーマンスに“合格点”を与えている。このまま成長が続けば、『ビルト』が予想するとおり、伊藤は2020年の東京オリンピックに向けた五輪サッカー日本代表に選出される有力候補の1人となるかもしれない。-goal.com-
ハンブルガーSV(HSV)の2軍に所属するFW伊藤達哉は9月30日に行われたブンデスリーガ第7節ブレーメン戦で、キャリアで初めてトップチームの試合に先発出場を果たしている。このダービーはスコアレスドローに終わるも、突然にHSV下部組織から現れた20歳の若手は“勝者”としてピッチを退いたと言えるだろう。
第5節ボルシア・ドルトムント戦からトップチームでメンバーに加えられている伊藤は、前節レヴァークーゼン戦で終盤に途中出場して1部デビューを飾っている。そして、ブレーメンとの“ノルトダービー”(“北のダービー”)には主将を務める日本代表DF酒井高徳とともにスタメンとして臨むと、左サイドで堂々と仕掛けるプレーはすぐさま観客を魅了した。
この一戦で伊藤は52分までプレー。ふくらはぎが両方ともつったため、悔しがりながらもベンチに下がった。しかしその際、HSVの本拠地、フォルクスパーク・シュタディオンの観衆は立ち上がり、大きな拍手を送っている。試合後にはマルクス・ギスドル監督も「イトウは我々のプレーを信じられないほど活性化した。この試合でファンのお気に入りの選手にもなったようだね」と称賛の言葉を口にしている。
またその上々のパフォーマンスを受けたドイツ紙『ビルト』は「HSVの未来となる3人」の一人として特に伊藤について紹介。HSVは2014年にドバイで開催された“アル・アイン・カップ”でMVPに選ばれた当時柏レイソルユース所属の伊藤に注目し、獲得に乗り出したと伝えている。同紙によると、マンチェスター・シティやインテルも同選手に目をつけていたという。「ヨーロッパに行くことが夢で、トライアルを2度ほど受けました」と話す伊藤だが、最終的には2015年HSVのU-19チームを新天地に選択したとのこと。
伊藤はまたドイツでの初シーズンはひざに重傷を負い、ドイツ語の習得に専念したことも明かしている。そして、ケガを乗り越えた伊藤は今シーズンドイツ4部に相当するレギオナルリーガを戦うHSVの2軍でPKを3度獲得するなどチームの得点の半数近くに絡む活躍を見せ、その才能が開花。下部リーグでは「伊藤を1対1で止めることはもはや不可能となっている」と報じる『ビルト』だが、ブレーメン戦でも両チーム最多のファウルを受けたことを指摘している。
なお同胞の酒井は、後輩のプレーについて「とても上手くやってくれましたね。勇気を持ってクオリティーを見せてくれました」とコメント。「彼のことをすごく誇りに思いますし、ブンデスリーガでやっていけるとも信じています」と初先発のパフォーマンスに“合格点”を与えている。このまま成長が続けば、『ビルト』が予想するとおり、伊藤は2020年の東京オリンピックに向けた五輪サッカー日本代表に選出される有力候補の1人となるかもしれない。-goal.com-

ベルギーリーグ第9節が30日に行われ、MF森岡亮太の所属するベフェレンはホームでアントワープと対戦し、3-0で勝利した。トップ下で先発フル出場した森岡は1ゴール1アシストの活躍。開幕から9試合で5ゴール6アシストとし、3戦ぶりの白星をもたらした。
この日はアントワープのマンマークに近いタイトな守備に対し、うまく攻撃の形を作れずにいたベフェレン。前半13分にミドルレンジから森岡が強引に右足で放ったシュートは枠を大きく外れ、同アディショナルタイム3分に良い位置でのFKからMFイブラヒマ・セックが左足で直接狙ったシュートも左ポストの外側を通過した。
0-0で前半を折り返すと、意外な形でスコアが動く。後半1分、森岡が右サイドのタッチライン際で2人の相手に追い込まれながらも粘り強くキープ。ボールがラインを割った直後、アントワープの選手たちがマイボールをアピールする中、DFローラン・ヤンスが素早くスローインで始め、受けたFWアレクサンダル・ボリェビッチがPA内右に進入する。角度のない位置から右足で打ったシュートがゴール左上に突き刺さり、ベフェレンが先制した。
ゴール後、判定に納得のいかないアントワープの選手たちが主審に抗議を行い、MFファリス・ハルンがイエローカードを受ける。確かに問題となったスローインの場面で、ボールが外に出る直前に触っていたのは森岡のようにも見えており、後味の悪い得点シーンとなった。
相手が徐々にフラストレーションをためる一方、冷静に隙を突いてチャンスを創出していくベフェレン。後半19分にはカウンターから左サイドのMFナナ・オポク・アンポマーがパスを出し、PA手前やや左のスペースで森岡が受ける。相手GKの動きを見ながら右足で丁寧にゴール右隅へ流し込み、3試合ぶりとなる今季5得点目を挙げた。
後半36分には左CKからキッカーの森岡が右足でファーにクロスを供給。途中出場のFWトゥール・ディールクスが胸トラップから右足でゴール右に叩き込み、さらにリードを広げる。そのまま3-0で終了し、ベフェレンが3試合ぶりに勝ち点3を手にした。-ゲキサカ-
この日はアントワープのマンマークに近いタイトな守備に対し、うまく攻撃の形を作れずにいたベフェレン。前半13分にミドルレンジから森岡が強引に右足で放ったシュートは枠を大きく外れ、同アディショナルタイム3分に良い位置でのFKからMFイブラヒマ・セックが左足で直接狙ったシュートも左ポストの外側を通過した。
0-0で前半を折り返すと、意外な形でスコアが動く。後半1分、森岡が右サイドのタッチライン際で2人の相手に追い込まれながらも粘り強くキープ。ボールがラインを割った直後、アントワープの選手たちがマイボールをアピールする中、DFローラン・ヤンスが素早くスローインで始め、受けたFWアレクサンダル・ボリェビッチがPA内右に進入する。角度のない位置から右足で打ったシュートがゴール左上に突き刺さり、ベフェレンが先制した。
ゴール後、判定に納得のいかないアントワープの選手たちが主審に抗議を行い、MFファリス・ハルンがイエローカードを受ける。確かに問題となったスローインの場面で、ボールが外に出る直前に触っていたのは森岡のようにも見えており、後味の悪い得点シーンとなった。
相手が徐々にフラストレーションをためる一方、冷静に隙を突いてチャンスを創出していくベフェレン。後半19分にはカウンターから左サイドのMFナナ・オポク・アンポマーがパスを出し、PA手前やや左のスペースで森岡が受ける。相手GKの動きを見ながら右足で丁寧にゴール右隅へ流し込み、3試合ぶりとなる今季5得点目を挙げた。
後半36分には左CKからキッカーの森岡が右足でファーにクロスを供給。途中出場のFWトゥール・ディールクスが胸トラップから右足でゴール右に叩き込み、さらにリードを広げる。そのまま3-0で終了し、ベフェレンが3試合ぶりに勝ち点3を手にした。-ゲキサカ-
